ayumyの旅のすべて

忘備録と今後の糧として、旅の思い出やスケジュール、かかった費用などの詳細を残していきたいと思います。

DAY5[マチュピチュ]ペルーとボリビアの旅

マチュピチュの入場券はWebサイトから事前購入制です。このサイト、読み込みに時間がかかる上、バウチャーはスペイン語でちょっと難しい…。友人に言われるまで気付かなかったのですが、予約した段階で入場時間が午前(06:00-12:00)と午後(12:00-17:30)に振り分けられ、私たちは午前組のようでした。ちょうど2017年7月(私たちが行く1ヶ月前)から制度が変わったみたいですね。

 

マチュピチュへは06:00から入場でき、ご来光を拝むことができます。しかも朝早い時間帯は人が少なくて、観光しやすいとの噂。ですが前日に疲れ果てていたので、07:00を目指して山に登ることにしました。

 

[06:30]ホテル→マチュピチュ遺跡

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ガイドブックによると、マチュピチュ村から遺跡のある山頂までは、バスで30分弱らしいです。まずはパジャマなど不要な荷物をホテルのフロントに預けて、荷物を最小限に減らします。ホテルを出て歩いてバス乗り場に向かい、往復チケットを買うことに。チケットを買うにはパスポートが必要です。(ペルーやボリビアではホテルのチェックインやスーパーなど、事あるごとにパスポートが必要だったので、常に原本を持ち歩いていました。)

 

往復$24をうっかり現金で支払ってしまったのですが、カードも使えたのでこういう時に現金をセーブしておけば良かったです…。ちなみに少しでも破れのあるお札は差し戻されました。ペルーでもボリビアでも、ドル札は破れのない綺麗なものでないと受け付けてもらえないみたいです。多少のシワ程度なら大丈夫そうでした。

 

チケットを買いながらバス乗り場に目をやると、既に長蛇の列。朝早いから大丈夫だろうと思って舐めてました。マチュピチュの朝は早いです。最後尾が見えないほど先にあり、余裕で30分以上並ばないといけないのでは…とうなだれていると、肩をトントンたたく人が…

インカ・レイルで向かいの席だったパパ。

(DAY4参照)

 

スペイン語でペラペラと話しかけてきてバスの列に戻っていきましたが、察するにこっちにおいでってことらしい…?話の内容はさっぱり理解できなかったのですが(スペイン語力0)、なんとなく雰囲気でパパの元に行くと、“Familia”と言って並んでいた列に入れてくれました。

“Familia”

すてきな響きです。本日のヒットワードになりました。と同時にパパの優しさに涙がちょちょ切れました。パパのおかげで5分ほどでバスに乗ることができました。Graciasパパ。

 

[07:00]マチュピチュ遺跡

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山頂に着くと、いよいよマチュピチュ遺跡です。パパとはここでお別れし、入り口へ向かうとガイドをつけるように言われました。これまた7月からガイド必須になった模様。英語、スペイン語、日本語ガイドがいるようですが(他の言語もいるのかな?)、日本語ガイドはすぐに見つからなさそうだったので、近くにいた英語ガイドにお願いしました。

 

1周目はガイドと一緒に歩いて周り、2周目はガイドなしで再入場して好きに観て回って良いとのこと。(入り口でチケットに確認のスタンプを押されます。)午前のチケットで再入場さえしてしまえば、12:00に強制退去ってわけではないみたいです。そう考えると午前組の方が滞在時間がやや長く取れそうですね。

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全部で10名ほどのグループで、ガイドの案内に従って進んでいきました。早々に雄大な景色が広がります。朝日の差す荘厳な雰囲気も手伝い、各々写真タイムが始まりました。あまりに前に進まないのでガイドご立腹。写真は2周目で撮ればいいからと言われ、どんどん先に進むことになりました。今度はみんなが熱心に話を聞くようになったので、ガイドが熱弁を振るいすぎ、逆に時間を食いました(笑)。この辺の塩梅はガイドによるみたいです。 

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何はともあれ、自分たちで回るよりもガイドの話を聞きながらの方がポイントを知れてためになったと思います。(入り口はそこまでハードなチェックではないので、ガイドを付けずに入る人もいそう。)

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カミソリ1枚通さないインカの石の磨かれ方、積み上げられ方は美しかったです。ちゃんと歴史を勉強したくなりました。

 

[09:30]休憩

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1周目が終わったところで一旦退場して、ちょっと休憩することに。入り口にある唯一のカフェに入り、チチャモラーダ(紫とうもろこしのジュース)と巨大アップルパイをシェアしました。ペルーのソウルドリンク、チチャモラーダに初挑戦です。見た目はど紫の濃い赤ワインという感じ。シナモンが効いていて、甘くて思ったより飲みやすいです。友人はすごく気に入っているようでした。雄大な山をバックに食べるアップルパイは格別でございます。

 

気温が上がり、暑くなってきたので1枚服を脱ぐことにしました。景色を観たくて、座っていたのは崖に面した席でした。胸ポケットにスマホを入れていたことを忘れもぞもぞしていると、うっかりポケットから飛び出し、床の間から滑り落ちて5mほど落下していきました。

iPhoneが落ちました。

下を見ると通行人Aが「落ちてるよ〜」って言ってます。知ってますとも。高さが高さだけに最悪の状況を想定しつつ、荷物を友人に託してダッシュで落下現場に向かいました。マチュピチュで画面が割れたなら本望か…そもそも電源入るのか…なんて考えながら落下地点に行くとスマホがありません。盗まれたのかと思って上を見ると、なぜか友人が私のスマホを手に持っています。状況が飲み込めないままカフェに戻ると、衝撃の事実が。私が現場に向かっている間に、隣の席に座ってたおじさんが通行人Aにスマホを投げてよこせと言ったらしいです。通行人Aがノーコンじゃなくて良かったです。キャッチしたおじさんはすごいけど、もし通行人Aが投げ損なってたら確実にスマホ壊れてました。今考えるだけでも恐ろしい。幸い落下したのが土の上だったようで、スマホは無傷で帰ってきました。周囲の客はスマホが無傷で帰ってきたことにとても驚いていました。私も驚きました。ちなみにiPhoneは今も元気に動いています。ありがとうおじさんと通行人A。

 

[10:30]再入場

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iPhone落下のスリルを味わいつつ、明日のクスコでの予定を立てたところでマチュピチュ遺跡再入場へ。1周目とは違うルートで、ガイドブックなどでお馴染みの写真スポットを目指します。そこまで急な階段ではないはずなのですが、少し上がっただけですぐに息が切れます。クスコほどではないにせよ、マチュピチュも標高が2,400mあるので多少空気が薄いみたいです。休み休み上がると、それはそれは素晴らしい景色でした。

 

奥にはワイナピチュが見えます。今頃木下(DAY3 ナスカツアー、DAY4オリャンタイタンボ参照)が登っているはずです。彼は超早期申込みにより、1日わずか300人限定のワイナピチュ入場券を手に入れたのです。羨ましい。ガイドさん曰く、数年前まで雨季のワイナピチュに登る人はほとんどおらず、人数制限など全くない知る人ぞ知る山だったと。それをマーケティングによって人気名所に押し上げ、一大スポットにしてしまったのだそうです。

マーケティング、大事ですね。

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マチュピチュ遺跡を目下に寝転んで、至福の時を過ごしました。もし次回来ることがあれば、ここで世界一贅沢な読書がしたいです。

 

[13:00]下山

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もっとゆっくりしたかったのですが、電車の時間も迫っているので下山することに。放牧されているリャマたちを見つつ、再びバス乗り場に戻ってくると

ものすごい長蛇の列。

これまた予想外でした。午前組はこれくらいの時間に満足して降りる人たちが多いんですね。最後尾が遥か彼方にあり、1時間ぐらい並ぶのでは…って長さでした。もうパパはいません。しぶしぶ並んでいると、ダラス空港のロビーで声を掛けてきた白髪ガイドおじさん(DAY1-2参照)とその御一行に会いました。白髪ガイドおじさん、懐かしいです。あなたのお陰で私たちはペルーでも元気にやっています。

 

バスの列に並ばず、歩いて下山するバックパッカーもいました。午後組を運んでくるためにバスはひっきりなしにピストンされているようで、意外と30分ほど並んだところでバスに乗ることができました。

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麓に戻ってくるとひとまずホテルへ荷物を引き取りに。お腹が空いたので、マチュピチュ村にある“AMAZONAS”という中華屋さんへ行きました。レストランは基本どこも高めの値段設定なのですが、ここは地元の人もよく通うリーズナブルなお店とガイドブックに書いていたので。ちょうど和食とか中華とか、食べ慣れた味が恋しくなっていた時頃だったのでぴったり。スープとチャーハン、インカ・コーラを頼んで2人で16ソーレスと格安でした。疲れた体に沁み渡る感じで、味はすごくおいしかったです。

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お腹が満たされたところでお土産物散策へ。(昼の写真を撮ってなかったので夜の1枚を。)まだ電車の時間まで1時間半ほどあったのでゆっくり見ようと思ったのですが、荷物が重いのと疲れで30分そこそこで退散してしまいました。ちなみにここでは栓抜きやマグネットなど安価なものを少し購入したのですが、翌日クスコで行ったペダソ デ アルテという雑貨屋さんがすごく質が良くて良心的な値段だったので、無理にここで買わなくても良かったかなと思いました。高級店があるわけではないので、きちんとしたものが欲しい方はクスコかリマかボリビアで。

 

[16:45]マチュピチュ→ポロイ

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復路はペルーレイルで一気にポロイ駅まで向かいます。インカ・レイルよりも窓が大きくて落ち着いた感じ。さすがお値段が高いだけあります。

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木下は往復インカ・レイルと言っていたので、もし今度会うことがあればペルーレイルの素晴らしさをお伝えして差し上げましょう。 

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社内サービスはドリンクとフルーツ、ピザが出てきました。昼に食べた中華でお腹が一杯だったのですが、そこはもちろん完食。途中クルーによる余興やアルパカ製品ブランドKUNAのファッションショーがあり楽しかったです。KUNA製品、欲しくなりました。旅行サイトを見るとペルーレイル押しなのですが、個人的にはインカ・レイルとペルーレイルの両方に乗れて満足しました。

 

[20:30]ポロイ→クスコ

やっとポロイまで戻ってきました。辺りは真っ暗です。すぐには感じませんが、1,000mほど登ってきているので、確実に空気が薄くなっているはずです。隣には欧米人カップルが立っていました。客引きのタクシーの運ちゃんがわんさかいます。ひとまず駅を出てみると、ツアーのお迎えバスやバンが結構停まっていて、個人客はどうやら少ないようです。暗くて怖いし早く帰りたいので話しかけてきた運ちゃんのタクシーに乗ることにしました。欧米人カップルと相乗りで各25ソーレスと言われましたが、お互い早く乗りたかったのでそれでってことになりました。運ちゃんにホテルまで連れて行ってくれるか聞いたのですが、スペイン語で何を言っているのかわかりません。

“Plaza de Armas”

しか言いません。意味がわからないままとりあえずタクシーに乗りました。相乗りのカップルに行き先を教えてもらい、どうやら前日に両替をしたアルマス広場までしか行かないらしいということがわかりました。それ以上言葉を伝える手段もなくやむ無し。ちなみに南米は至る所にアルマス広場があります。マチュピチュ村にもありました。基本的に目安となる広場を指すので、“Plaza de Armas”は覚えておいて損はないと思います。

 

[21:00]ホテル

アルマス広場で降ろされ、ホテルへ向かおうとすると欧米人カップルが「同じ方向だから」と一緒に来てくれました。タクシーの中で話した限りホテルは違う方向なのですが、たぶんこちらが女2人だからか気を遣ってくれたようです。こういう優しさ、すごく身にしみます。アルマス広場周辺はお店が開いている23:00頃までは人通りも多いらしいのですが、一本路地裏に入ると暗くてやっぱり少し怖い感じはします。おかげで無事にホテルに着くことができました。ありがとうカップル。

 

毎晩ホテルに着くとへとへとです。明日はリマのホテルでゆっくりする時間があるのでそこで洗濯することにし、パッキングだけして就寝しました。

 

[服装]
薄手ニット、ヒートテック、パンツ、ウィンドブレーカー、ダウン、スニーカー、リュック
マチュピチュ山頂では半袖可、夜はダウン必須と最も寒暖差のある日でした。クスコは標高が高い分、朝晩がリマより寒いです。
 
[移動]
 
[観光]
 
[食事]
朝:ホテルのビュッフェ
おやつ:マチュピチュ遺跡入り口のカフェ(値段は忘れました)
昼:マチュピチュ村の中華屋(16ソーレス/2人)
夜:手持ちのお菓子
 
[宿泊]
Hotel Costa del Sol Ramada(17,000円/泊)
昔ながらの外観・内観で、泊まったホテルの中で1番ペルーっぽかったです。古き良き感じがすてきでした。
  • wi-fi:◯
  • シャワーのお湯:◯
  • タオル:◯
  • ドライヤー:◯
  • バスローブ:◯
  • 飲料水:1人1本
  • アメニティー:シャンプー、ボディソープ
  • 朝食:あり